リスボンの中心部に位置するロシオ広場(Praça do Rossio)は、ポルトガルの歴史と現代が交差する魅力的な場所です。この広場を起点に、周辺のカフェやレストラン、ショッピングスポットを巡りながら、リスボンのエッセンスを存分に楽しむことができます。今回は、ロシオ広場の魅力とその周辺のおすすめスポットを紹介します。
ロシオ広場の魅力と歴史
ロシオ広場の概要
ロシオ広場は、リスボンの心臓部に位置し、正式には「ドン・ペドロ4世広場(Praça de D. Pedro IV)」と呼ばれています。広場の中央には、ポルトガル王でもありブラジル初代皇帝であったペドロ4世の記念碑が立っています。広場はリスボン市民にとって、長い間集会やイベントの場として重要な役割を果たしてきました。
歴史的背景
ロシオ広場の歴史は中世に遡り、何世紀にもわたりリスボンの政治や社会生活の中心地となってきました。1755年のリスボン大地震後に再建され、19世紀には周囲に劇場やカフェが立ち並び、文化的中心地として発展しました。今日でも、広場は多くのイベントやフェスティバルが開催される場所として賑わっています。
建築とデザインの魅力
広場の石畳には、波打つデザインが施されており、これはポルトガルの海洋文化を象徴するものです。この美しいモザイク「カルサーダ」は、ロシオ広場の象徴的な景観を作り出しています。広場を囲むネオクラシカル様式の建物や、歴史的なカフェもその魅力の一部です。
ロシオ広場周辺のカフェ・レストラン・ショッピングスポット
カフェ・ニコラ(Café Nicola)
ロシオ広場に面した「カフェ・ニコラ」は、18世紀から続く伝統的なカフェです。ここでは、ポルトガル名物のエッグタルト「パステル・デ・ナタ」とコーヒー「ビカ」を味わいながら、歴史的な雰囲気を楽しむことができます。
アブラ・サグラーダ(A Brasileira)
ロシオ広場から少し歩いた場所(徒歩9分)にある「アブラ・サグラーダ」は、リスボンを代表するカフェです。詩人フェルナンド・ペソアが頻繁に訪れていたことで有名で、彼の像が店の前に置かれています。クラシックな雰囲気の中でエスプレッソを楽しむのに最適な場所です。
コンフェイタリア・ナシオナル(Confeitaria Nacional)
「コンフェイタリア・ナシオナル」は、1829年創業のリスボンで最も古いパティスリーの一つです。伝統的なポルトガル菓子や手作りのケーキが揃い、朝食やアフタヌーンティーにぴったりです。リスボンの地元の人々にも愛されるこの場所で、甘いひとときを楽しんでみてください。
【おすすめポイント】
リスボンで最も古いペイストリーショップのひとつで、クリスマスのスイーツ「ボロ・レイ」が有名。また、「パステル・デ・ナタ」も絶品です。
Rua Augustaのショッピングストリート
ロシオ広場から伸びる「Rua Augusta」は、リスボンで最も人気のあるショッピングストリートです。ファッションブランドのブティックや地元のクラフト品を扱う店が並び、特にポルトガル特産のコルク製品やアズレージョ(伝統的なタイル)のアイテムはお土産に最適です。
リベイラ市場(Mercado da Ribeira)
ロシオ広場から少し足を延ばせば、「リベイラ市場」も訪れる価値があります。(徒歩20分)新鮮な食材や地元の食品が並ぶ他、フードホール(Time Out Market)ではポルトガルの名店が集結し、様々な料理を楽しむことができます。
終わりに
ロシオ広場とその周辺は、リスボンの歴史と現代の魅力が詰まったエリアです。歴史ある広場を中心に、地元の美食やショッピングを楽しむことで、リスボンでの滞在がさらに特別なものになるでしょう。次回のリスボン旅行では、ぜひこのエリアを散策してみてください。
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