ポルトガル中部の小さな町オビドスは、歴史を感じさせる城壁と石畳の街並みで訪れる人々を魅了します。その中でも特に注目したいイベントが、毎年夏に開催される「オビドス中世祭り (Mercado Medieval de Óbidos)」です。このお祭りは、中世の世界にタイムスリップしたような体験ができる特別なイベントです。
中世の雰囲気に包まれるオビドス
中世祭りの期間中、オビドスの街全体が当時の雰囲気に一変します。城壁に囲まれた町には、中世風の衣装をまとった地元の人々やパフォーマーが溢れ、騎士のトーナメント、音楽やダンスのパフォーマンス、伝統的な料理の屋台などが所狭しと並びます。
町の広場では、中世の職人技が披露され、鉄細工や織物の実演を見ることができます。また、観光客も衣装をレンタルして中世の住人になりきることができるので、旅行者として一歩踏み込んだ体験が可能です。
中世祭りの開催時期
オビドス中世祭りは、例年7月から8月にかけての約3~4週間開催されます。
例年、木・金曜日は夕方から、土・日曜日は昼から開催されています。
公式日程は毎年異なるため、訪問前に必ずオフィシャルサイトを確認することをおすすめします。
↓↓「Mercado Medieval de Óbidos」オフィシャルサイト↓↓
中世祭りの見どころ
中世のライブパフォーマンス
音楽隊、ダンサー、そして道化師が街中でパフォーマンスを披露します。中世の楽器や衣装を身に着けたアーティストたちが、時代の雰囲気を完璧に再現。時には観客もパフォーマンスに参加できるインタラクティブな場面もあり、子どもから大人まで楽しめます。
騎士のトーナメント
中世祭りの目玉は、甲冑をまとった騎士たちによるトーナメントです。勇壮な騎士たちが槍を持って馬上試合を繰り広げる姿は、まさに映画のワンシーンのよう。観客の歓声に包まれ、迫力満点です。
郷土料理と飲み物
中世風の料理を味わえる屋台も必見です。豚の丸焼きやスープ、地元ワインはもちろん、ポルトガル伝統のジンジーニャ(チェリーリキュール)もお楽しみください。
こちらの記事も参考まで→「オビドスのジンジーニャ体験:伝統のチェリーリキュールを味わう」
中世祭りを楽しむためのポイント
楽しむ時間帯
- 昼間の楽しみ方(土日のみ)
午前中から午後にかけては、落ち着いた雰囲気で祭りを楽しめる時間帯です。中世風の衣装をまとった人々が街を行き交い、職人の実演やマーケットをゆっくり見て回れます。家族連れやシニア旅行者には特におすすめの時間帯です。
- 夕方から夜の盛り上がり(木~日)
日が沈むと町全体がライトアップされ、祭りの雰囲気がさらにドラマチックに。騎士のトーナメントや音楽・ダンスのパフォーマンスが行われ、祭りのクライマックスを迎えます。夜のプログラムを楽しむために1日滞在するのも良い選択です。
貸衣装でより魅力的な体験を
祭り期間中、町の中心部や会場付近に特設の衣装レンタルブースが設置され、観光客も気軽に中世の住人になりきることができます。衣装を身にまとったまま町を歩けば、まるで中世の住人になったかのような気分が味わえます。写真撮影スポットも多く、旅の思い出作りにぴったりです。
- レンタルできる衣装の種類
中世の貴族風ドレス、庶民風の服装、騎士風の装備など、多彩な衣装が用意されています。子ども用の衣装もあるため、家族連れにも人気です。
- 料金の目安
レンタル料金は1人あたり10~40ユーロ程度が一般的で、衣装の種類やクオリティによって異なります。アクセサリーや小物(帽子、マントなど)を追加する場合は、別途料金がかかる場合もあります。
【オフィシャルレンタルブース】
公認の衣装レンタルショップやブースでは、公式サイト記載の6ユーロからのシンプルな衣装が有ります。
【地元の衣装店や個人レンタル】
街中の個人経営の貸衣裳屋では、価格がやや高めになることがありますが、種類が豊富でカスタマイズしやすいです。
シニアでも楽しめる工夫
オビドス中世祭りは、どの世代の方でも安心して楽しめるイベントです。特にシニア旅行者向けには以下の点が魅力です。
- 会場内に休憩スペースが充実しており、街歩きの合間にゆっくりできます。
- 街はコンパクトで移動が少なく、身体的負担が軽減されます。
- 中世の雰囲気を楽しみながら、カフェでゆっくり過ごすのもおすすめです。
終わりに
中世祭りを訪れることで、タイムトラベルをしたような特別な体験ができるオビドス。歴史好きな方だけでなく、特別な旅行体験を求めているシニア旅行者にもぴったりの目的地です。次の旅先にオビドスを選んで、中世の魅力に浸ってみてはいかがでしょうか?
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