ポルトガル中央部に位置する中世の雰囲気が色濃く残る小さな城塞都市、オビドス。石畳の路地や白壁の家々、色とりどりの花々が街を彩り、まるで絵本のような世界が広がっています。今回は、オビドスの歴史や見どころ、グルメ、宿泊情報などをご紹介します。この記事を読めば、オビドス旅行の準備がバッチリ整うはずです!
オビドスの歴史
オビドスの歴史は、ローマ時代にまでさかのぼります。その後、8世紀になると、ムーア人(イスラム教徒)の支配下で発展し、防衛施設を築き、現在のオビドス城の基盤となる要塞を建設しました。
1148年にポルトガルの初代国王アフォンソ1世によって解放されました。そして、1282年にはディニス王がオビドスを妃イザベルに贈り、「王妃の街」として知られるようになりました。
それ以来、ポルトガル王室の妃たちが所有する土地となり、王妃たちがこの地に教会や庭園を整備するなどして、オビドスの美しさが保たれてきました。現在でもその歴史的な趣は色濃く残っており、訪れる人々を魅了しています。
オビドスの見どころスポット
オビドス城(Castelo de Óbidos)
オビドスのシンボルともいえる中世の城。この城壁を歩けば、街全体を一望する素晴らしい景色が広がります。夕暮れ時に訪れると、黄金色の光に染まる街並みが幻想的です。
→ 詳細はこちら:オビドスの城壁を巡る歴史散歩
サンタ・マリア教会(Igreja de Santa Maria)
ポルトガル特有の青いアズレージョ(タイル)が美しいこの教会は、地元の人々にとっても大切な存在。中世の面影を感じられる貴重なスポットです。
リブレリア・デ・サンティアゴ(Livraria de São Tiago)
かつての教会を改装して作られたユニークな本屋。歴史的な建物で新旧が融合した空間を楽しめます。
オビドスを楽しむためのポイント
地元グルメを満喫
オビドスでは、新鮮な地元の食材を使った伝統料理が楽しめます。特に、魚介を使ったスープや煮込み料理は絶品です。街中の小さなレストランやカフェで、心温まる家庭的な味をぜひ堪能してください。
→ 詳細はこちら: オビドスでシニアにおすすめ!美味しいレストランと料理ガイド
ジンジーニャ(チェリーブランデー)を試飲
オビドスの名物、ジンジーニャを味わうのもお忘れなく。チョコレートカップに注いだジンジーニャは、観光客にも大人気!街のあちこちに専門店があるので、飲み比べを楽しむのも一興です。
→ 詳細はこちら: オビドスのジンジーニャ体験:伝統のチェリーリキュールを味わう
中世の雰囲気を感じられる宿泊施設
オビドスには中世の雰囲気を楽しめる個性的な宿泊施設が数多くあります。オビドス城を改装した「Pousada Castelo de Óbidos」は特に人気。歴史を感じる空間で贅沢なひとときを過ごせます。また、街の中心部には、こぢんまりとした家族経営のゲストハウスも点在しており、温かみのあるおもてなしが魅力です。
→ 詳細はこちら: オビドスのシニアにおすすめ宿泊先:歴史と快適さを満喫するホテルガイド
季節ごとの楽しみ方
オビドスでは季節ごとに異なる魅力が楽しめます。春は城壁に咲き誇る花々が街を彩り、散策に最適な季節で、3月に開催される「チョコレートフェスティバル」では、アーティストによるチョコレート彫刻やさまざまなスイーツを堪能できます。夏には「中世祭り」が開催され、中世の衣装やパフォーマンスで街全体がタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれます。秋には落ち着いた街並みとともに味覚の秋を堪能できます。冬は「クリスマスマーケット」が街を盛り上げ、華やかなイルミネーションと暖かなジンジーニャが訪れる人々を迎えてくれます。一年を通じて、オビドスは異なる表情を見せ、どの季節でも特別な体験ができるのが魅力です。
→ 詳細はこちら: オビドスの「中世祭り」でタイムトラベル
アクセス情報
リスボンからバスや車で約1時間。日帰り旅行に最適ですが、ゆっくりと時間を楽しむなら1泊するのがおすすめです。
→ 詳細はこちら: 準備中
まとめ
オビドスは、歴史や文化、グルメ、イベント、そして何よりも美しい街並みが楽しめるポルトガルの宝石のような存在です。観光だけでなく、地元の生活や文化を感じられる体験ができるのも魅力のひとつ。ぜひ一度訪れて、その魅力を肌で感じてみてください!
コメント