ポルトガル中央部に位置する中世の宝石、オビドス。白壁の家々が並ぶ美しい街並みを囲むのは、壮大な城壁です。この城壁はただの防衛施設ではなく、長い歴史の記憶を刻んだ遺産そのもの。今回は、オビドスの城壁を歩きながら、街の歴史を辿る散歩を楽しむ方法をご紹介します。
オビドスの城壁の歴史
オビドスの城壁は、8世紀にムーア人(イスラム教徒)の支配下で築かれた要塞が基盤となっています。その後、1148年にポルトガル初代国王アフォンソ1世がこの地を解放し、城壁は防衛のためにさらに強化されました。
1282年には、ディニス王がオビドスを妃イザベルに贈り「王妃の街」として知られるようになり、城壁は街を守るだけでなく、その美しさを引き立てる象徴として存在し続けました。
現在でも、オビドスの城壁はほぼ完全な形で保存されており、訪れる人々に中世の雰囲気をそのまま体験させてくれます。
城壁散歩の楽しみ方
オビドスの城壁は全長1.5km(徒歩約1時間)ほどで、街を一周するように築かれています。数か所に城壁に登れる階段があり、城壁の上を歩けば、街並みや周囲の田園風景を一望できます。この散歩道では、歴史を感じる石畳の感触とともに、当時の兵士たちが守った視点を体験できます。
↓↓オビドス観光案内パンフレット(日本語)MAP有↓↓
Turismo_JP_2022パンフレットのダウンロードはこちらのオビドス観光公式サイトから
ハイライトスポット
- 北側の展望台
城壁北側の高台に登ると、街の全景と周囲の緑豊かな風景が広がります。特に朝日や夕日の時間帯には、光に包まれた街の美しさが際立ちます。 - オビドス城の近辺
城の周囲の城壁は特に壮観で、中世の防衛施設としての力強さを感じさせます。ここから見える街並みは、まるで時間が止まったかのような光景です。 - 南門の城壁
「Porta da Vila(街の門)」周辺では、オビドスに入る旅人が最初に目にする壮麗なアズレージョ(ポルトガルタイル)のアートも楽しめます。
おすすめの時間帯
- 朝の時間帯(7:00~9:00)
涼しく、快適に歩けます。また、この時間帯は観光客が少ないため、静かでゆっくりと散策を楽しむことができます。朝食前の散歩がおススメ! - 夕方の時間帯(16:00~18:00)
強い日差しが和らぎ、気温も適度に落ち着く時間帯です。特に夏場はこの時間が最適で、夕焼けに染まるオビドスの街並みが幻想的です。
日中のオビドスの城壁や街中は、観光客で賑わうことが多いです。特に春から秋にかけての観光シーズンや、イベント開催時は、多くの旅行者が訪れます。また、ツアー客が集中する昼前後(11時~15時)は混雑がピークになるで避けましょう。
歩く際の注意点
- 歩きやすい靴を用意
城壁は石畳や階段が多く、滑りやすい箇所もあります。歩きやすいスニーカーをおすすめします。 - 安全第一で
城壁には手すりがない箇所もあるため、高所が苦手な方は慎重に。特に風の強い日は無理をしないようにしましょう。また夜間は足元が見にくくなるため避けましょう。 - 日差し対策を
日中は日差しが強くなる場合があります。帽子やサングラス、水を持参するのがおすすめです。
散歩を楽しんだ後のリラックスタイム
城壁を歩いた後は、地元のカフェやレストランで一息つくのも楽しみのひとつ。
- ジンジーニャ:オビドス名物のチェリーブランデー。チョコレートカップで提供されるものをぜひ試してみてください。
- 地元のスイーツ:「トラヴェセイロス」や「パン・デ・ロ」など、ポルトガルの伝統菓子を堪能できます。
↓↓オビドスのおすすめカフェ↓↓
まとめ
オビドスの城壁は、中世の歴史を感じながら街の魅力を存分に楽しめるスポットです。歩くたびに新たな発見があり、風景だけでなく歴史や文化も体感できるのが魅力。ぜひ、次のオビドス旅行では城壁散歩をプランに加えてみてください!
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